医療業務支援資料_20230706


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B

BEV

BEV(ベバシズマブ)は抗がん剤と併用する分子標的治療薬の1つである。血管内皮増殖因子に対するモノクローナル抗体で、腫瘍細胞の血管新生を抑制することで抗腫瘍効果を表す。主な副作用は、高血圧、蛋白尿、血栓塞栓症、出血がある。


bird beak sign

食道アカラシアの検査所見の1つ。食道造影検査で、食道下部の辺縁が平滑に狭窄している所見のことをいう。


Blumberg 徴候

Blumberg 徴候は腹膜に炎症がある際にみられる身体所見で、腹壁を押したときよりも手を離すときに痛みが強くなる現象である。一般的には反跳痛といわれ、腹膜刺激症状である。腹筋の振動が壁側腹膜に伝わるために起こるといわれる。踵落とし試験(heel drop sign)では同じ原理で痛みが増強する。


Bochdalek 孔ヘルニア

横隔膜ヘルニア一つであり、先天性横隔膜ヘルニアの80~90%を占める。主に小児に起こる仮性ヘルニアである。特に左側に好発し、患側の肺低形成を伴う。また、新生児期に重篤な症状(呼吸困難、チアノーゼ)を呈することがある。胎児超音波検査が診断に有用。


Boerhaave 症候群

嘔吐による急激な腹腔内圧上昇により、食道の壁が避ける疾患。突然の胸背部痛、腹痛、呼吸困難、ショック症状などで発症する。胸部CT検査や胸部単純X線検査を行い、胸水や縦隔気腫、気胸などの所見が見られた場合、Boerhaave 症候群と診断される。


BRAF遺伝子

癌抑制遺伝子の1つで、変異により恒常的に活性化され癌化に関与する。大腸癌の他、肺がんやヘアリー細胞白血病などで変異がみられる。


BT-PABA 試験

膵臓の外分泌機能(キモトリプシン分泌)を評価する検査法。PT-PABA という合成基質を患者に服用させ、キモトリプシンによって分解された結果、遊離して腸管より吸収後、尿中に排泄するパラアミノ安息香酸(PABA)を定量測定する。慢性膵炎を疑う患者に実施する。


BTS

Bridging to Surgery(術前処置)の頭文字をとったもの。閉塞性大腸癌に対して行われる処置のひとつ。自己拡張型金属ステントを使用する方法や、イレウス管を使用する方法がある。