TAPP(経腹的腹膜前修復法)は、腹腔鏡下で鼠経管を開かず腹膜を切開して、ヘルニア門をメッシュで塞ぐ方法である。TAPPの利点は、腹腔内よりヘルニア門を確認できるためヘルニアの診断が正確であることや、一度の手術で両側の修復が可能なことである。また、慢性疼痛の原因となる神経系と操作する層が異なるため、損傷や巻きこみによる神経痛を生じる危険性が少ないという利点もある。
» 医療業務支援資料_20230706