Meckel 憩室とは、回盲部より数十㎝口側の回腸の腸間膜付着側と反対側にできる先天性真性憩室である。 胎生期の卵巣腸管の一部が遺残したもので、しばしば胃粘膜の迷入を認める(異所性胃粘膜)。 通常は無症状のことが多いが、憩室炎、出血などのが合併症を呈する場合もあり、5歳までに初回の出血をみることが多い。 炎症や潰瘍などの合併症に対してはまず内科的治療(安静、酸分泌抑制薬など)を行い、効果のない場合や穿孔、腸閉塞のある場合は切除を行う。
» 医療業務支援資料_20230706