食道胃接合部(EGJ)には、LES(下部食道括約筋)を中心とした逆流防止機構が存在する。LESは横隔膜食道裂孔より1cmほど上にある括約筋で、常時、一定の圧を保っている。嚥下時に食塊が横隔膜に達すると、LESは反射的に弛緩し、食塊が胃に流れこむ。LES圧の低下は、食道裂孔ヘルニア、大食、高脂肪食、加齢などにより生じ、重症化の要因となる。
» 医療業務支援資料_20230706