IBS(過敏性腸症候群)は代表的な機能性消化管障害(FGIS)の1つであり、腹痛あるいは腹部不快感、それに関連する便通異常が慢性もしくは再発性に持続する状態と定義される。数か月にわたる腹痛や腹部不快感(排便と関連)、下痢や便秘(排便回数や便性状の変化)などを認めるが、発熱や血便、体重減少などの警告徴候を認めず、内視鏡検査や注腸造影、血液検査で原因となる異常を認めない場合、IBSと診断する。
» 医療業務支援資料_20230706