CagA 蛋白

H.pyloriが胃粘膜に定着した際の障害機序のかかわる蛋白である。H.pyloriは、ウレアーゼという酵素を分泌することで胃酸(HCL)を中和し、胃内でも定着することが可能となる。H.pyloriが胃粘膜に定着すると、病原因子であるVacA蛋白(細胞空胞化毒素)やCagA蛋白を産生し、直接的な胃粘膜傷害や持続的な炎症反応を引き起こすと考えられている。CagA蛋白が炎症性サイトカインの産生を促進し、さらに炎症が増強される。

» 医療業務支援資料_20230706